蓬莱の猫

好き勝手書くだけだよん

ゆる~い感じの銀河帝国「帝国宇宙軍1」(続編は出ないよ)

 佐藤大輔の新刊が出てたので読んでみた。

帝国宇宙軍1?領宙侵犯? (ハヤカワ文庫JA)

帝国宇宙軍1?領宙侵犯? (ハヤカワ文庫JA)

 

 「1」と巻数が割り当てられてるのに、Amazonの紹介では「初巻にして最終巻」と書かれている。要するに佐藤氏に続きを書く気はないということですね。まあ完結させた作品が「征途」以外ないのだから、あらかじめ言ってしまうのは有効な手かもしれません。気まぐれで続巻を出すかもしれないし。

銀河帝国とか出てきますが、中身はなんというか…面白いから銀河帝国を名乗ってみました、って感じの星間国家。皇帝からして禅譲っぽいことが普通に通るあたり、便宜上かっこいい名前を名乗ってます、というのが国民レベルで浸透しているんでしょうね。皇帝が50年務めたからやめます(寿命がナノテクノロジーで250歳くらいになってる)、娘はやる気がないのでかつての同級生をおススメして、国民投票でそれが通って新たな銀河皇帝が誕生するとか、結構理想的にゆるい国家ですね。国民(臣民って言った方がいいのかな)として過ごすには結構面白そうな国家です。

色々と勢力は出てきますが、スライドという超光速移動をしくじってどこだかわかんないところに飛ばされた人類同士が領土問題で戦争し始めかねない、ってところで終わり。続きを書く気ないよね、これ。星間国家の全面戦争なんて書いてて面白くなさそうだし。出てくる国家は銀河帝国とギリシャをきどってるヘレネス統一体(という星間国家)くらいで、あとは名前だけ。地球は出てきません。銀河帝国とか地球に帰還するための探索を行ってるようですし。

主人公の天城真守は軍隊やめようかなーとか思ってたのに、最前線に立たされることになります。どうなるんでしょうね。

ナノテクとか学習装置とかで生きていくのはそれなりに楽そうな感じ。

重力制御とか無反動推進機関とかどうやってんの?と思う技術はさりげなく入ってるだけなので気にしなくていいか。

個人的に面白みを感じたのはやっぱり銀河帝国かな。政治体制をかっこいいから、くらいの緩い考え方で名前を付けるノリの軽さは好きです。

まあ続編の出ない大作を待つよりは、続編が出ないことが決定している大作の序盤を眺めるだけの方が精神衛生上まだいいかな。

前ほど佐藤大輔にはまっているわけでもないし。こういう構想が面白い作品をバンバン出してくれないかな。続巻出なくていいから。世界観を見るだけでも面白い。

 

追記

Amazonレビュー見たら、佐藤大輔氏死んじゃったのね。そりゃ続編でないわけだ。