蓬莱の猫

好き勝手書くだけだよん

くるくる回る

暦の上では今日は夏至になる。

生い茂った植物がのびのびとしている。

2mに達しそうなトウモロコシ。

このエリアには害獣もいないので食い荒らされることなくひげをはやしている。

 

幼馴染の凛佳をつれてここに来たのが5年前。

二人そろってエリア21にやってきた。

ナンバー20以上のエリアは放射線防護が弱っており、立ち入り禁止。

僕と凛佳は逃げるしかなかった。

「あなたと凛佳は格が違うのよ」

言われるたんびに無性に腹が立った。

渋った凛佳を連れてエリア21で生活している。

 

放射線防護のために麦わら帽子が欠かせない。

幸い倉庫に生活資材が山のようにあった。

食べ物の種もあったので、育てている。

 

今のところ、うまくいっている。

 

医者もいなければ、先生もいない。

それどころか僕と凛佳以外の誰もいない。

頼れるのは、お互いだけ。

 

二人で決めたことがある。

一人が倒れたならもう一人は好きにしていいと。

二人そろって倒れる必要はない。

 

ここは宇宙ステーション<ナナイ>のエリア21。

文明は滅びた。遺産が少しだけくるくると回っている。